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安養院の観音堂背後にある大きな宝篋印塔は、名越流北条氏の祖朝時の子といわれ、安養院が建てられる前に、この地にあった善導寺の開山良弁尊観の塔と伝えられている。 鎌倉最古の石塔といわれ、1308年(徳治3年)の銘がある(国重文)。 尊観は、1316年(正和5年)没と伝えられていることから、生前に建てられたものということになる。 また、銘に刻まれている「尊」の字がはっきりとせず、石工・沙弥心阿の名も刻まれていることから、極楽寺開山の良観忍性の宝篋印塔とも考えられるのだという。 尊観の宝篋印塔のすぐ横にある小さな宝篋印塔は、北条政子の供養塔と伝えられている。 |
※ | 沙弥心阿は忍性の下で活躍していた大蔵派の石工。 |
箱根町元箱根にある宝篋印塔は忍性が供養を勤めたというもの。 尊観の宝篋印塔と同じく石工心阿の名が刻まれている。 |
箱根の宝篋印塔(多田満仲墓)と極楽寺の忍性(okadoのブログ) |
安養院は、北条政子が源頼朝の菩提を弔うために創建したという長楽寺を前身としている。 千手観音像は、坂東観音巡礼、鎌倉観音巡礼の第三番。 |
鎌倉市大町3−1−22 0467(22)0806 鎌倉駅東口より徒歩12分 |
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