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延命寺の「木造地蔵菩薩立像」は、鶴岡八幡宮の弁財天などの裸像とともに貴重な彫刻で、裸像に衣服を着せることによって完成する。 そのため「裸地蔵」と呼ばれている。 |
伝説によれば、北条時頼夫人が双六で賭けをして負け、衣服を脱がなければならなくらったときに、女性の姿をした地蔵菩薩が現れ夫人の身代わりになった。 その後夫人が創らせたのが裸形の地蔵菩薩像だったという。 1923年(大正12年)の関東大震災で伽藍の下敷きになってしまったが復元された。 鎌倉時代には、裸形像を造って新しい衣に着せ替え、生きている仏のように拝むという信仰が各地で見られたという。 鎌倉の裸形彫刻としては、この裸地蔵の他、鶴岡八幡宮の弁財天像、青蓮寺の鎖大師像、江ノ島の弁財天像、薬王寺の日蓮像などがある。 「裸地蔵」は、「身代わり地蔵」として鎌倉二十四地蔵の一つに数えられている。 |
裸形彫刻の仏像 |
北条時頼夫人の身代わりとなったお地蔵さま(okadoのブログ) |
延命寺は、滑川沿いに建つ浄土宗の寺。 本尊は阿弥陀如来。聖観音像は鎌倉観音巡礼第11番札所。 地蔵菩薩像は、鎌倉地蔵巡礼第23番札所。 |
鎌倉市材木座1−1−3 0467(22)5464 鎌倉駅東口より徒歩5分 |
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