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役小角(えんのおづの)が祀られている堂。 足立権現社(あしだてさん)とも呼ばれている。 役小角は、634年(舒明天皇6年)、大和国葛城上郡茅原で生まれた。 飛鳥・奈良時代の呪術者で、修験道の基礎を築いた人物とされる。 699年(文武天皇3年)5月24日、人々を惑わしたとして伊豆大島に流罪となるが、夜は飛行の術で伊豆山権現に飛来し修行を重ねたと伝えられ、毎晩海上を歩き富士山に登っていたとも伝えられている。 2年後の701年(大宝元年)に赦されて故郷に還るが、その年に入寂した。 古くから足の病に悩める者が祈願すれば神の加護が受けられると伝わる。 |
役小角は、平安時代には「役行者」(えんのぎょうじゃ)と呼ばれるようになり、亡くなってから千百余年後の1799年(寛政11年)には、その神徳を讃えられ「神変大菩薩」(じんべんだいぼさつ)の神号を賜った。 「役行者本記」によれば、役小角は、その飛行術で江の島にも飛来したという。そして、江の島岩屋で最初に修行したのは役小角だという伝承があり、江島神社には自作という像が伝えられている。 |
金峯山寺は、役小角が山上ヶ岳と吉野山に蔵王権現を祀ったことに始まる寺。 |
山梨県富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社に置かれた「神変大菩薩の碑」。 役小角は、富士山開山の祖ともいわれている。 その他、箱根、大山、日向、日金などにも飛来していたという。 |
伊豆山神社は、古くは走湯大権現とも呼ばれ源頼朝と北条政子が崇敬した神社。 境内には、二人の腰掛け石が残されている。 |
静岡県熱海市伊豆山上野地708番地1 JR熱海駅からバスで7分 |
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