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浮舟(うきふね)の古蹟は、紫式部の『源氏物語』で宇治を舞台に描かれた「宇治十帖」ゆかりの地。 三室戸寺の鐘楼脇に「浮舟古蹟碑」が建てられている。 「宇治十帖」の浮舟のタイトルは、『源氏物語』の最後のヒロイン・浮舟が詠んだ 「橘の小島の色はかはらじをこのうき舟ぞゆくへ知られぬ」 にちなむもの。 浮舟の巻では、浮舟のこと忘れることができない匂宮が薫を装って浮舟と強引に契りを結ぶ。 最初は驚いた浮舟だったが、次第に匂宮の情熱に惹かれていく。 しかし、二人の関係が薫に露見し、薫と匂宮の間で悩み苦しむ浮舟は死を決意。 |
宇治神社の鳥居の前、朝霧橋の袂に置かれた「匂宮と浮舟の像」は、匂宮と浮舟が小舟で宇治川に漕ぎ出す場面をモチーフにしたもの。 |
紫式部公園 (越前市) |
紫式部像 (紫式部公園) |
浮舟の巻には、紫式部が娘時代に暮らしたことがある越前国の武生が登場する。 宇治から帰京する浮舟の母は、 「たとえあなたが、遠い武生の国府のような所へ行ってしまったとしても、こっそりとお伺いしましょう・・・」 と浮舟を慰めている。 紫式部の越前下向を記念して整備された紫式部公園には、金色の紫式部像が置かれている。 |
「浮舟古蹟碑」が建てられている三室戸寺は、西国三十三箇所十番札所。 |
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