|
宇治神社は、明治維新まで隣接する宇治上神社と対を成していた社。 創建年は不明。 応神天皇の皇子・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の離宮「菟道宮(うじのみや)」(桐原日桁宮(きりはらのひけたのみや))があった場所といわれ、皇子の死後、異母兄の仁徳天皇が霊を祀ったのを始まりとしているのだという。 そのため、「離宮社」、「離宮八幡」とも呼ばれた。 伝説によると菟道稚郎子は、兄の仁徳天皇に皇位を譲るため自害したのだとか。 本殿外陣に置かれている木造の狛犬は現存する木造の狛犬では最大級。 本殿の木造莵道稚郎子命坐像は国重文。 宇治川対岸に平等院が創建されると鎮守社となった。 |
※ | 山城国宇治の古代表記は「菟道」とされる。 |
菟道稚郎子命 (うじのわきいらつこのみこと) |
境内社 |
境内社 |
伊勢両宮社・高良神社・松尾神社・廣田神社 春日神社・日吉神社・住吉神社 |
宇治の古代表記は「菟道」。 「くさかんむり」に「兎」という字と「道」。 文字どおり、宇治は兎の生息地で、祭神の菟道稚郎子が河内国から来るときに道に迷っていると、一羽の兎が案内してくれたという。 宇治神社の兎は「みかえり兎」と呼ばれ、神の使いと伝えられている。 菟道稚郎子は応神天皇の皇子で、仁徳天皇の異母弟。 |
前鳥神社(神奈川県平塚市) 野木神社(栃木県野木町) いずれも源頼朝ゆかりの社。 |
宇治は紫式部の『源氏物語』の舞台。 |
総角の古蹟 |
早蕨の古蹟 |
総角の古蹟と早蕨の古蹟は、「宇治十帖」ゆかりの地。 宇治神社・宇治上神社の近くに碑が建てられている。 宇治上神社は、光源氏の異母弟・八の宮の宇治の山荘のモデルともいわれている。 「宇治十帖」では、光源氏の次男・薫と孫の匂宮、そして、八の宮の娘・大君、中の君、浮舟の悲しい恋物語が描かれた。 |
宇治市宇治山田1 京阪宇治線「宇治駅」から徒歩5分 JR奈良線「宇治駅」から徒歩10分 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
|