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黄梅院(おうばいいん)は、第十五世夢窓疎石(夢窓国師)の塔所。 本尊:千手観音菩薩。 1354年(文和3年)、門弟の方外宏遠(ほうがいこうえん)が開創した。 室町期には、足利将軍家や鎌倉御所の手厚い保護を受けて関東夢窓派の拠点となった。 1368年(応安元年)、室町幕府二代将軍足利義詮の遺骨が分骨され、三代将軍義満は、塔主の義堂周信に怠りない勤行を命じている。 この分骨によって足利氏の菩提寺としての性格も帯びるようになる。 本堂には、南北朝時代の木造夢窓国師座像と中国の銅造千手観音立像などを安置。 鎌倉時代のものとされる「夢窓国師の頂相」(国重文)のほか、「華厳塔勧縁起疏偈序」(国重文)、「黄梅院古図」を所蔵する。 |
※ | 「華厳塔勧縁起疏偈序」は、華厳塔再建の勧進のため、義堂周信が1387年(至徳4年)5月に書いた偈並びに序。 |
黄梅院のある場所は、北条時宗の三回忌に妻覚山尼が建立した華厳塔があった所。 |
「円覚寺華厳塔図」は、1335年(建武2年)頃に描かれたもの。 華厳塔は三間三重塔で、現在の観音堂の背後に建てられていたと考えられ、三重塔は、「円覚寺境内絵図」(国重文)にも描かれている。 「円覚寺華厳塔図」や「円覚寺境内絵図」は11月の宝物風入のときに拝観できる。 |
北条時宗供養の華厳塔(okadoのブログ) |
禅宗では高僧の塔があるところを塔頭という。 円覚寺の塔頭は、その繁栄時には42院を数えたが、現在は19の塔頭が残されている。 |
円覚寺は、八代執権北条時宗が宋の禅僧無学祖元を招いて開かれた。 臨済宗円覚寺派大本山。 鎌倉五山の第二位。 |
鎌倉市山ノ内409 0467(22)0478 JR北鎌倉駅下車すぐ |
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