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建礼門(けんれいもん)は、平安宮内裏外郭の南正面の門。 内郭の承明門(しょうめいもん)と相対する。 白馬節会(あおうまのせちえ)が、この門の前で行われたことから「白馬陣」とも呼ばれた。 白馬節会は、天皇が出御して邪気を祓うとされる白馬を庭にひき出し、群臣らと宴を催す行事。 上賀茂神社では「白馬奏覧神事」、住吉大社では「白馬神事」として伝えられている。 紫式部の『源氏物語』〜少女の巻〜では、二条院に白馬を引き出し、節会を催している。 「末摘花」「賢木」の巻にも白馬節会が描かれている。 |
1181年(養和元年)、平清盛の娘・徳子は建礼門院の院号宣下を受けている。 徳子は高倉天皇の中宮で安徳天皇を産んでいる。 |
内裏の門の名を女院号に採用した初例は、1169年(嘉応元年)、平滋子が受けた建春門院。 |
平安宮は、平安京の宮城。 |
内裏は天皇の住まいで、儀式や執務などを行う宮殿。 |
大極殿跡 (朝堂院正殿) |
豊楽殿跡 (豊楽院正殿) |
平安宮(大内裏)の中央には朝堂院、西に豊楽院、北東に内裏があり、それらを囲むように二官八省をはじめとする役所が建ち並んでいた。 大極殿は、朝堂院の正殿。 豊楽殿は、豊楽院の正殿。 平安宮は、1227年(安貞元年)の火災で全焼した後は再建されなかった。 |
京都御所は、1869年(明治2年)まで、天皇が住まいする内裏があった所。 |
京都三大祭の葵祭の行列は、建礼門前から下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かう。 時代祭の行列も建礼門院前を出発して平安神宮へと向かう。 |
承明門の先にあるのが紫宸殿。 |
紫宸殿(ししんでん)は、内裏の正殿。 天皇の即位・元服・立太子・節会などの儀式が執り行われた。 |
京都市上京区中務町 |
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