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自然・景観に関する記述について、最も適当なものを1〜4から選びなさい。 |
(21) | 鎌倉のウメの名所の一つである長谷寺において,早咲きの特異種としてひと足早い春の風景を楽しめるウメの品種は何か。 |
1 冬至梅 3 寒紅梅 |
2 古代青軸 4 紅千鳥 |
寒紅梅と古代青軸で知られているのは荏柄天神社。 紅千鳥は光則寺で見ることができます。 長谷寺の冬至梅は、1月中旬から下旬に咲きはじめ、節分の頃には見頃となってきます。 |
(22) | 紫色で星形の小花をつけ,東慶寺や浄智寺の墓地入口周辺の岩崖に群生し,朝夷奈切通や仮粧坂にも自生している姿が可憐な花は何か。 |
1 ユキノシタ 3 サツキ |
2 ケイワタバコ 4 フジ |
アジサイやハナショウブの頃に咲くイワタバコ。 鎌倉に咲くイワタバコは、茎・萼・葉の裏面に軟毛が生えることから「ケイワタバコ」と呼ぶのだとか。 |
(23) | 鎌倉ゆかりの花や樹木について,次の説明文で内容に誤りを含むものはどれか。 |
1 | 江戸時代に茶人・造園家として活躍した小堀遠州の作といわれる光明寺の記主庭園ではハス池が見事で,八重のベニハスは大賀一郎博士が発芽させた古代ハスといわれている。 |
2 | 円覚寺の塔頭・帰源院には,夏目漱石が参禅したときに詠んだとされる俳句「佛性は白 き桔梗にこそあらめ」にちなんで,白ギキョウが植えられている。 |
3 | 光則寺本堂前のサザンカの古木は白花で関東では珍しい原種に近い株であり,樹齢 400 年以上,幹回り 1 メートル以上の名木で,市の天然記念物に指定されている。 |
4 | 現在,鎌倉一の巨木は,荏柄天神社の御神木のイチョウで,樹齢 900 年といわれ,幹の周囲は 10 メートル,高さは 25 メートルもある。 |
樹齢400年ともいわれるサザンカは安国論寺の本堂前に植ええられています。 光則寺の本堂前に植えられているのは、樹齢200年ともいわれるカイドウ。 大賀ハスは八重ではありません。 光明寺の記主庭園の八重のハスは、錦蘂蓮(きんずいれん)。 |
光明寺のハス 円覚寺帰源院 安国論寺のサザンカ 光則寺のカイドウ 荏柄天神社の大銀杏 |
自然・景観について,次の文の〔 @ 〕,〔 A 〕にあてはまるものの組み合わせとして 最も適当なものを 1 〜 4 から選びなさい。 |
(24) | 円覚寺の塔頭・佛日庵の〔 @ 〕の株は,若い頃,日本に留学していた〔 A 〕 から贈られたものである。 |
1 | @ マンサク A 魯迅 |
2 | @ マンサク A 孫文 |
3 | @ ハクモクレン A 魯迅 |
4 | @ ハクモクレン A 孫文 |
佛日庵のハクモクレンは、中華民国の小説家・翻訳家・思想家だった魯迅に贈られた株です。 魯迅は他に「タイザンボク」も贈っているようです。 |
(25) | 〔 @ 〕の境内のカイドウの木陰で,『無常といふ事』などのエッセイや評論で知られる〔 A 〕が詩人中原中也と語り合ったと著書に書いている。中原中也が若くして亡くなると,まもなくその樹木も枯れたといわれ,現在は 3 代目になっている。 |
1 | @ 妙本寺 A 大岡昇平 |
2 | @ 光則寺 A 大岡昇平 |
3 | @ 妙本寺 A 小林秀雄 |
4 | @ 光則寺 A 小林秀雄 |
評論家小林秀雄は、詩人中原中也とともに妙本寺のカイドウを仰ぎ見たと『中原中也の思ひ出』の中で書いています。 |
自然・景観について,次の説明文の〔 〕に最も適当なものを 1 〜 4 から選びなさい。 |
『〔 (26) 〕』や『パリ燃ゆ』『天皇の世紀』などの代表作で知られる作家〔 (27) 〕は, 鎌倉の自然保護にも積極的で,鶴岡八幡宮裏のいわゆる「〔 (28) 〕」〔正式な名称は八正 寺ヶ谷という〕の宅地造成開発計画に反対する運動が起こると,その先頭に立って奔走 した。この出来事がきっかけで,鎌倉市民の有志が,イギリスの湖水地方で始まったナショナルトラスト運動の日本におけるさきがけともなる鎌倉〔 (29) 〕会を結成した。また,国会では,議員立法により,鎌倉,京都,奈良の三古都の重要な旧跡周辺の環 境を保全するための「古都保存法」〔正式には,「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」という〕が成立した。この法律では,歴史的に意義のある建造物や遺跡などが周囲の自然環境と一体となって古都の環境を形成している区域を「歴史的〔 (30) 〕区 域」と定め,むやみに開発を行わないことを定めた。 |
(26) | |
1 宮本武蔵 3 坂の上の雲 |
2 鞍馬天狗 4 風林火山 |
(27) | |
1 井上靖 3 吉川英治 |
2 山本周五郎 4 大佛次郎 |
(28) | |
1 台峯 3 御谷 |
2 源氏山 4 常盤山 |
(29) | |
1 風致保存 3 環境保全 |
2 自然愛好 4 自然保護 |
(30) | |
1 自然保存 3 遺跡保全 |
2 風土保存 4 環境保全 |
(26) 2 (27) 4 (28) 3 (29) 1 (30) 2 |
鎌倉風致保存会 |
二十五坊跡 (御谷) |
〔 (31) 〕やぐらは,宝戒寺後方の屏風山と小富士山に囲まれた〔 (32) 〕の奥〔 (33) 〕跡 (国指定史跡)内にあるやぐらである。新田義貞の鎌倉攻めで自刃した北条高時はじめ,北 条一族の屍を葬ったとされるが,実際の埋葬地は釈迦堂ヶ谷奥やぐら群と推定されている。 高時の墓と伝えられる石を積んだ塔も建っている。〔 (34) 〕ハイキングコースはここを起点とする。ここから山道を 30 分ほど行くと,展望台に至る。山頂から崖に沿って険しい石段を下ると,鎌倉最古の厄よけ神社として知られる〔 (35) 〕神社の境内に至る。 |
(31) | |
1 多宝寺址 3 腹切り |
2 朱垂木 4 百八 |
(32) | |
1 葛西ヶ谷 3 佐助ヶ谷 |
2 瓜ヶ谷 4 杉ヶ谷 |
(33) | |
1 勝長寿院 3 法華堂 |
2 永福寺 4 東勝寺 |
(34) | |
1 天園 3 葛原ヶ岡 |
2 祇園山 4 大仏 |
(35) | |
1 十二所 3 蛭子 |
2 葛原岡 4 八雲 |
(31) 3 (32) 1 (33) 4 (34) 2 (35) 4 |
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