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願成寺(がんじょうじ)は、天文年間(1532−1555)に開かれたという浄土宗の寺院。 正式名称は、天主君山現受院願成寺。 本尊は阿弥陀如来。 天文年間以前には真言宗の庵があったと伝えられ、蛭ヶ小島の流人だった源頼朝が源氏再興を祈願するため三嶋大社に日参した際の宿舎となり、祈願成就した頼朝から「天主君山願成就寺」の寺号を賜ったのだという。 江戸時代には三嶋大社宮司の矢田部家の菩提寺となった。 |
伊豆の国市の願成就院は、北条時政が源頼朝の奥州征伐を祈願するため創建と伝わる寺で山号は「天守君山」。 一方、三島市の願成寺は、頼朝から「天主君山願成就寺」の名を賜った寺。 山号も寺号も似ている二つの寺院は、何らかの関係があったのかもしれない・・・ |
願成就院建立の逸話 (興味が湧く『吾妻鏡』の記録) |
願成寺と同じ川原ケ谷にある宝鏡院は、足利二代将軍義詮が創建したという臨済宗建長寺派の寺院。 境内の笠置の石は、三嶋大社に参詣する源頼朝が笠を置いた石なのだとか・・・ |
三嶋大社で源氏再興を祈願した源頼朝は、1180年(治承4年)8月17日の三嶋大社の祭礼の日に挙兵。 石橋山の戦いで大敗してしまうが、安房国へと渡って再挙し、10月に鎌倉に入って本拠とした。 |
源氏再興を祈願するため三嶋大社に百日間の日参をした頼朝が残した伝説。 |
静岡県三島市川原ケ谷18 伊豆箱根鉄道駿豆線 「三島田町」から 徒歩約15分 伊豆箱根鉄道駿豆線 「三島二日町」から 徒歩約20分 三島駅から徒歩約20分 |
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