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銭洗弁財天宇賀福神社の祭神・宇賀神(弁財天)と佐助稲荷神社の祭神・宇迦御魂命(稲荷神)は、いずれも源頼朝の夢に現われたという神。 この二神は同一ともいわれている。 宇賀神(うがじん)は、財をもたらす福神で、体が蛇で頭が人という姿。 比叡山で取り入れられて仏教の神である弁財天と習合し、宇賀神と弁財天の合一神は宇賀弁財天と呼ばれる。 宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)は、神話に登場する女神。 「宇迦」(うか)は、穀物・食物を意味するといわれるが、白蛇のことともいわれている。 |
※ | 神話に登場する神々の漢字表記や読み方には様々なものがある。 |
蛇と狐 |
伏見稲荷大社は、全国の稲荷社の総本社。 稲荷社というと狐をイメージするが・・・ 711年(和銅4年)に創建されたと伝えられる伏見稲荷大社は、当初はと水の神である蛇を崇めていたのだという。 現在でも御札(神符)には、俵の上に白蛇が描かれている。 しかし、創建の翌年は水害が多い壬子(みずのえね)の年で、水害を防ぐには水気を剋すという狐が登場したのだという。 |
白蛇は弁財天の使い。 白蛇八匹で白龍になるのだとか。 上の画像は、東京の品川区にある蛇窪神社の白蛇。 蛇窪神社は、白蛇大神(白蛇辨財天)や蛇窪龍神を祀ることから「白蛇様」と呼ばれている。 |
狐は稲荷神の使い。 伏見稲荷大社が鎮座したのは2月の初午の日。 初午の日には「いなり寿司」を食べる風習があるが、狐は油揚げが好物だからなのだとか。 上の画像は、佐助稲荷神社の白狐。 |
宇賀神 |
体が蛇で頭が人という宇賀神の姿は様々。 |
銭洗弁財天の宇賀神の頭部は女性。 |
京都の三室戸寺の宇賀神の頭部は年老いた翁。 |
銭洗弁財天と佐助稲荷 |
銭洗弁財天宇賀福神社は、民の加護を願っていた源頼朝が巳の年の1185年(文治元年)巳の月の巳の日に「宇賀神」の夢を見たことに始まる。 |
佐助稲荷神社は、伊豆の蛭ヶ小島の流人だった源頼朝の夢に「かくれ里の稲荷」が現れたことに始まる。 |
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