|
西の海 を思ひやりつつ 月見れば ただに泣かるる ころにもあるかな |
「筑紫の海を思いながら月を見ていると泣けてくる」 この歌は、紫式部が姉君と慕っていた筑紫の君が父の任官に伴なって筑紫の肥前国へ旅立つときに詠んだもの。 |
西へ行く 月の便りに たまづさの かき絶えめやは 雲のかよひぢ |
「姉君が筑紫へ行っても手紙は絶やしません」 姉を亡くした紫式部と妹を亡くした筑紫の君は、「姉君」「中の君」と呼び合っていたのだという。 |
筑紫の君が肥前に下向したのと同じ頃、紫式部も越前に下向。 二人は遠く離れても文通していた。 |
紫式部の歌~越前へ下る紫式部と筑紫の君との贈答歌~ 紫式部の歌~越前国で筑紫の君と贈答した歌~ |
玉鬘神社は、『源氏物語』の登場人物・玉鬘を祀る社。 玉鬘は幼い頃に母の夕顔を亡くし、筑紫で育った。 『源氏物語』には、筑紫の詳しい描写があるが、筑紫の君からの情報が元なのかもしれない。 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
|