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風の涼しい夕暮れ、琴を弾いて憂いをまぎらす 『紫式部日記絵巻』 |
風の涼しい夕暮れに聞きよくもない独奏の琴をかき鳴らしていると・・・ 「わび住いをしている人がきっと住んでいるのだろうと見ていると、溜息が加わるような琴の音が響いてくる」 という古歌と思い合わせる人もあろうかと心配になる。 そんな事を考えいるのが、愚かでもあり、悲しくもある・・・ 大きな厨子一具に積んであるのは、古歌集・物語などで、虫の巣となってしまい、虫が這いまわるので、開いて見る人もいない。 もう片方は漢籍類で、夫(藤原宣孝)が整理して積んでいたが、亡くなってしまったので手を触れる人もいない。 それらを暇なときに一冊二冊引っ張り出して見ていると、女房たちが、 「そんな事をしていらっしゃるから、ご運に恵まれないのです どうして女性が漢文を読むのでしょう。 昔は経を読むことさえ止められました」 と陰口を言う・・・ |
廬山寺は、紫式部が夫の藤原宣孝と暮らした邸宅の跡に建てられた寺。 宣孝は、1001年(長保3年)4月25日、疫病のために卒去。 |
紫式部の歌~方違えで泊まっていった男は藤原宣孝?~ |
「源氏の間」は本堂の相の間にある部屋。 宣孝と死別した紫式部は、その現実を忘れるため、1004年(寛弘元年)、石山寺に参籠。 8月15日、中秋の名月が琵琶湖に映る美しい景色を見て『源氏物語』を書き始めたのだという。 最初に書いたのは須磨・明石の巻らしい。 |
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越前武生を流れる河濯川に架かる七つの橋のレリーフ。 |
越前市東千福町20 武生駅から白山行き福鉄バス 「紫式部公園口」下車 市民バス市街地循環南ルート 「紫式部公園」下車 |
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