|
浅草寺の影向堂(ようごうどう)は、1994年(平成6年)に中興開山の慈覚(円仁)の生誕千二百年を記念して再建された建物(旧影向堂は、現在の淡島堂で二天門の脇にあった。)。 慈覚は、比叡山延暦寺の横川、中尊寺、毛越寺などを開き、天台座主第三祖となった高僧。 堂内には本尊の聖観音像、阿弥陀如来をはじめとする干支ごとの守り本尊八体が安置されている。 堂の上には鴟尾(しび)が置かれている(火伏せのまじない)。 昔から鴟尾を取り付ける際は不思議と雨を呼ぶといわれ、影向堂再建のときも日照り続きだったが鴟尾を取り付けると雨が降り、人々を感動させたという。 |
境内最古の建造物(室町時代)。 本尊は、日数を定めて祈願すれば霊験があるという日限地蔵尊。 |
1146年(久安2年)、1170年(嘉応2年)、あるいは、1368年(応安元年)の建立といわれている。 もとは元花川戸町にあったもので1890年(明治23年)に現在地へ移された。 |
現存する都内最古の石橋(重要美術品)。 1618年(元和4年)に、浅草寺の境内に造営された東照宮の神橋として、徳川家康の娘振姫の婿浅野長晟により寄進されたもの。 東照宮は、1642年(寛永19年)に焼失した後は再建されず、江戸城内の紅葉山に移され、境内には二天門と石橋だけが残されている。 江戸城の紅葉山東照宮は、江戸開城後に明治政府によって撤廃されている。 |
日光東照宮には源頼朝も祀られている。 |
浅草寺は観音霊場として栄え、坂東三十三箇所の十三番札所となっている。 観音信者だったという源頼朝も信仰し、平氏討滅祈願を行ったという。 |
東京都台東区浅草2丁目3番1号 東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線・東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)「浅草駅」より徒歩5分 |
|