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大谷寺は、日本最古の石仏とされる千手観音を本尊とする天台宗の寺院。 千手観音は、凝灰岩の岩壁に刻まれたもので、810年(弘仁元年)弘法大師作と伝えられている。 坂東観音三十三箇所の十九番札所。 鎌倉時代には、二荒山神社の社務職を兼ねながら下野国宇都宮を治めた宇都宮氏の保護を受けて興隆。 その後、豊臣秀吉によって宇都宮氏が改易されると衰退したが、江戸時代になると徳川家康の側近として活躍した天海の弟子・伝海が堂宇を再建。 宝永年間にも堂宇が建立されたが、その後の火災で多くの堂宇が焼失した。 |
古くから大谷観音と称されて信仰された大谷寺の千手観音は高さ4メートルの磨崖仏。 岩面に直接彫刻された像には、表面に赤い朱を塗り、粘土で細かな化粧を施し、更に漆を塗り、一番表には金箔が押されていたのだという。 釈迦三尊像、薬師三尊像、阿弥陀三尊像と伝えられる彫像とともに大谷磨崖仏として国の特別史跡・重要文化財に指定されている。 |
銅製灯籠は、河内郡新里村の住民の寄進により1716年(享保元年)に鋳造されたもの。 鋳物師は戸室元蕃。 |
坂東三十三箇所は、源頼朝の観音信仰と、源平の戦いで西国に赴いた武者たちが西国三十三箇所の霊場を観たことで、鎌倉時代初期の開設につながったのだという。 その後、観音巡礼は、西国三十三箇所、坂東三十三箇所に、秩父三十四箇所が加わり、百観音巡礼として発展した。 |
観音信者だった源頼朝〜守り本尊は清水寺から授かった正(聖)観音像〜 |
大谷景観公園 |
多気山不動尊 |
宇都宮市大谷町1198 JR宇都宮駅西口から関東バス大谷立岩行きで「大谷観音前」下車、徒歩3分 |
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60年に一度の祭礼 |
源頼朝も祀る! |
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