|
妙伝寺(日蓮宗)は、東京都文京区白山にあった寺で、1652年(承応元年)、紀州徳川頼房の祈願所として創建されたと伝えられている。 道路拡張工事の影響で、1974年(昭和49年)、この地へ移転してきた。 旧本尊は妙見北辰菩薩、現在は日蓮坐像。 妙見北辰菩薩は 1945年(昭和20年)の戦災で焼失してしまったとのことである。 妙見北辰菩薩は、源頼朝や日蓮が崇拝し、日蓮宗の寺院によくみられる。 平将門が信仰したが、新皇宣言によって嫌気がさし、将門を離れたので将門は滅んだといわれている。 一方、平良文は、妙見菩薩の霊験により畠山・千葉・上総などの坂東八平氏を生んだとされている。 特に千葉氏は妙見信仰で知られている(参考:村岡御霊神社(藤沢市宮前))。 |
平将門を調伏するために朱雀天皇の密勅で東国へ遣わされた寛朝が開いたという成田山新勝寺にも妙見菩薩が祀られている。 |
妙伝寺が建てられている所は、忍性によって開かれた多宝寺という真言律宗の寺があった。 多宝寺の開基は北条業時(北条重時の子)と伝えられている。 妙伝寺の裏山には、多宝寺長老の覚賢五輪塔が建ち、その周辺には「多宝寺址やぐら群」がある。 |
鎌倉市扇ガ谷2−21−3 鎌倉駅西口から徒歩17分(浄光明寺の先) |
大きい地図を見るには・・・ 右上のフルスクリーンをクリック。 |
|