|
京都東山の法観寺は、臨済宗建仁寺の末寺。 境内の五重塔は、東山のシンボルで「八坂の塔」と呼ばれ親しまれている。 この塔は、聖徳太子が如意輪観音の夢告により建てたとされ、その折、三粒の仏舎利を納めて法観寺としたという伝承がある。 1179年(治承3年)に焼失したが、源頼朝によって再建された。 その後も何度かの焼失と再建が繰り返され、現在の塔は、1440年(永享12年)に室町幕府六代将軍の足利義教が再建したもの(重要文化財)。 五重塔の高さは49メートルで、東寺、興福寺に次ぐ高さをほこる。 初層内部には大日如来を中心とする五智如来像を安置。 二層目まで上がることができる。 |
※ | 八坂の塔を経て三年坂を上る道は、かつての清水寺の参道。 |
太子堂 |
薬師堂 |
木曽義仲の首塚 |
948年(天暦2年)、八坂の五重塔が皇居の方へ傾いたときに、浄蔵貴所という僧が傾いた塔を法力で元に戻した。 その際、祈祷の本尊だったのが、現在、鎌倉の浄光明寺にある不動明王像だったという。 不動明王像は、高雄山(神護寺)に祀られていたが、文覚が以仁王の令旨をこの像の中に隠し、伊豆に流されていた源頼朝に渡したという伝説が残されている。 そのため浄光明寺の不動明王像は「八坂不動明王像」と呼ばれている。 |
※ | 浄蔵貴所は法力で死んだ父親を一時的に蘇らせたという伝説もある(参考:一条戻橋) |
京都市東山区清水八坂上町388 JR京都駅から市内循環バス 「東山安井」下車、徒歩5分。 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
|