|
「糺の森」(ただすのもり)は、賀茂御祖神社(下鴨神社)の社叢林(鎮守の森)。 |
賀茂川と高野川の合流地点にある原生林で、面積はおよそ12万4千平方メートル。 賀茂御祖神社(下鴨神社)はこの森の中に鎮座する。 流鏑馬馬場では、葵祭の前儀として流鏑馬が奉納される(5月3日)。 奉仕するのは、流鏑馬を広めた源頼朝の弓場師範だったという小笠原長清を祖とする弓馬術礼法小笠原流。 |
糺の森は、古代から清水の湧く所として信仰されてきた。 「糺」(ただす)の名は、「偽りを糺す」という説のほか、室町時代の『諸社根元記』の清水の湧き出る洲「直澄」(ただす)が語源、多多須玉依姫(ただすたまよりひめ)の神名が由来などの説がある。 |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
奈良殿神地は、賀茂祭(葵祭)の前の解除の神事(卯の花神事)が行われていた斎場。 楼門前の御手洗(手水舎)の樋は、糺の森の主と呼ばれた樹齢600年のケヤキ。 |
![]() |
![]() |
唐崎社は、高野川と鴨川の合流地東岸に鎮座していた社で、賀茂斎王が退下した際、解齋(お祓い)のために参拝していた社。 2018年(平成30年)には、賀茂斎院歴代斎王神霊社が再興された。 |
![]() |
![]() |
河崎社は下鴨神社の神宮寺として創建された知恩寺にあった社。 雑太社は球技上達の神として信仰されている社。 |
![]() |
![]() |
二十二所社は、平安時代に朝廷から特別の崇敬を受けた上七社・中七社・下八社の中で格式の高い上七社の一つ。 垂水は御生(みあれ)の神事が行われた所。 |
紫式部の『源氏物語』の主人公・光源氏は、須磨へ赴く前に下鴨神社を参拝。 そして、「うき世をば今ぞ離るる留まらむ名をばただすの神にまかせて」と詠んだ。 |
源実朝の「君が代も我が代も尽きじ石川や瀬見の小川の絶えじとおもへば」は、 鴨長明の「石川や瀬見の小川の清ければ月も流れも尋ねてぞすむ」を本歌とした歌。 ![]() |
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は、賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂氏の氏神を祀る神社。 |
京都市左京区下鴨泉川町59 京阪「出町柳駅」下車徒歩10分 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|