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奈良殿神地(ならどのかみのにわ)は、賀茂祭(葵祭)の前の解除の神事(卯の花神事)が行われていた斎場。 また、歴代賀茂斎王が大祭を前に祭祀を行っていた所。 奈良殿神は、供物や器などを司る神で、神話の伝承から川の中の舩形の島(舩島)を磐座(いわくら)とし、神殿を設けない無社殿神地。 |
舩島は、東西18メートル、南北25メートル、高さ1.6メートルの小島。 本宮祭神が天鳥舩(あめのとりぶね)に乗って降臨したとの神話や、島の形状が舩形であることから「舩島」と呼ばれる。 舩島(ふなしま)の周辺には卯の花が群生していたことから、詩歌にもよく詠まれている。 「卯の花に うちみえまよふ ゆふしてゝ けふこそ神を まつるへらなる」(元輔集) |
※ | 「元輔集」は清少納言の父・清原元輔の家集。 |
舩島の周囲を流れる川を「奈良の小川」と呼ぶ。 御手洗川に泉川の流れの一部が合流した川。 難良刀自乃神(ならとじのかみ)が祀られ、難良社(ならのかみのやしろ)とも呼ばれていたことから、奈良の小川の名の由来となったのだとか。 |
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は、賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂氏の氏神を祀る神社。 |
京都市左京区下鴨泉川町59 京阪「出町柳駅」下車徒歩10分 |
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