鎌倉手帳(寺社散策)
初音蒔絵火取母
〜鎌倉:東慶寺〜
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東慶寺
の松ヶ岡宝蔵に収蔵されている「初音蒔絵火取母」(はつねまきえひとりも)は、松竹梅と鴬の図柄が入った香炉。
「はつね」「幾可」「せよ」
の文字があって、
紫式部
の
『源氏物語』
〜初音の帖〜で、
明石の御方
が
姫君
に贈った和歌
「年月を松にひかれて経る人に今日鴬の初音聞かせよ」
に因むもの。
室町時代の作で重要文化財。
東慶寺
東慶寺
は、
北条時宗
の妻
覚山尼
が開いた。
かつては、
鎌倉尼五山
第二位の格式を誇り、夫の横暴に悩む女性の救済場所だった。
鎌倉市山ノ内1367
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