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浄光明寺の本堂に安置されている「愛染明王坐像」は、浄光明寺慈恩院旧蔵のもので、京都泉涌寺の第六世願行憲静が、元寇(蒙古襲来)調伏の祈祷の際に本尊として製作したものと伝えられている。 鎌倉市の文化財。 ただし、その様式から南北朝時代のものと考えられている。 付属の銘札には、1753年(宝暦3年)に水戸家当主の武運長久・息災延命のための修理が行われた旨が記されているという。 願行は泉涌寺派の法燈を鎌倉に植えつけた僧で、大山寺の鉄造不動明王像(国重文)を鋳造した。 |
覚園寺の愛染堂に置かれている鉄造不動明王像は、願行が大山寺の不動明王像を鋳造するに当たって試しに鋳造したものと伝えられ、「試みの不動」と呼ばれている。 願行が鋳造した大山寺の鉄造不動明王は、毎月8・18・28日と11月8日〜12月8日に開催されるもみじ祭りで開帳されている。 |
鎌倉に泉涌寺派の法燈を伝えた願行 |
浄光明寺は、1251年(建長3年)、北条長時(のちの六代執権)によって再興された真言宗の寺。 足利尊氏・直義兄弟にゆかりのある寺でもある。 |
鎌倉市扇ガ谷2−12−1 0467(22)1359 鎌倉駅西口から徒歩15分 |
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