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『吾妻鏡』によると・・・ 1200年(正治2年)正月13日、鎌倉の法華堂では、北条時政以下の御家人が参列して源頼朝の一周忌が営まれた。 導師は、我が国臨済宗の開祖栄西。 法華堂には、北条政子が自らの髪の毛を刺繍したという「梵字の曼荼羅」が掲げられた。 |
※ | 「曼荼羅」は「曼陀羅」とも書くが、「マンダラ」を漢字にした時の表記の違いで字そのものに意味はない。 |
伊豆山神社の「頭髪梵字曼荼羅」(法華曼荼羅)は、その46文字の梵字が北条政子の髪の毛で編まれているという。 裏面には、政子が自らの髪を刺繍したという記録が残されているのだとか。 この曼荼羅が『吾妻鏡』に記されている曼荼羅なのかもしれない。 法華曼荼羅は、法華経を密教に登場する仏で表現したもの。 北条政子の頭髪曼荼羅は、46の仏を梵字で表している。 |
1199年(建久10年)1月13日に亡くなった源頼朝は、奥州征伐の祈願所として伊豆山権現の専光房良暹に建立させた持仏堂に葬られた。 以後、持仏堂は法華堂と呼ばれ、その跡地とされる場所には江戸時代の多層塔が建てられている。 |
伊豆山神社は、古くは走湯大権現とも呼ばれ源頼朝と北条政子が崇敬した神社。 二人の腰掛け石が残されている。 |
静岡県熱海市伊豆山上野地708番地1 JR熱海駅からバスで7分 |
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