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思ふには 忍ぶることぞ 負けにける 色には出でじと 思ひしものを |
「愛しく思う心に、耐える心が負けてしまいました。誰にも知られまいと思っていたのですが・・・」 『古今和歌集』にある詠み人知らず(作者不明)の歌。 |
をちこちも 知らぬ雲居に 眺めわび かすめし宿の 梢をぞ訪ふ 「何もわからない所で、空を眺めて物思いに沈んでおりましたが、お噂を耳にして・・・」 紫式部の『源氏物語』~明石の巻~で、光源氏が明石の君に送った恋文に詠まれた歌。 そして、「『思ふには』とばかりありけむ」と描かれている。 |
岡之屋形は、明石の君の家。 この家に通った光源氏は、のちに中宮となる明石の姫君を授かった。 |
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