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浮嶋神社(うきしまじんじゃ)は、歌枕として詠まれた浮島の鎮座する社で、多賀城が築かれた頃からの古社と伝えられている。 主祭神は、奥塩老翁神(おくしおのおきなのかみ)と奥塩老女神(おくしおのおうなのかみ)。 鹽竈神社十四末社の一つとされ、祭神の奥塩老翁神は鹽竈神社の祭神・塩土老翁神と同一神と考えられている。 |
境内社の大臣宮神社(おとどのみやじんじゃ)は源融を祀る。 源融は、嵯峨天皇の第十二皇子。 紫式部の『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルともいわれる。 864年(貞観6年)、陸奥出羽按察使として陸奥国の多賀城国府に赴任した。 |
源融の歌~河原左大臣が詠んだ陸奥国信夫の歌~ |
多賀城には陸奥国府や鎮守府が置かれ、陸奥・出羽の按察使として下向した源融はここに赴任。 |
鹽竈神社は、多賀城の鬼門の位置に鎮座する陸奥国一宮。 鹽竈神社の大鳥居の前の丘(融ヶ岡)には源融の別荘があったのだという。 |
河原院址 |
渉成園 |
河原院は源融の邸宅。 塩竈の景色を忘れることができない融は、塩竈の風景を模した庭園を造営し、尼崎から海水を運んで塩焼き(製塩)を楽しんだのだという。 |
源融の供養塔 (渉成園) |
塩釜と手水鉢 (渉成園) |
渉成園には、源融の供養塔や塩釜と塩釜の手水鉢がある。 |
紫式部の『源氏物語』~夕顔の巻~で光源氏の愛人・夕顔が物の怪に襲われた某院は、河原院がモデルといわれる。 |
宮城県多賀城市浮島1-1-1 JR東北線「国府多賀城」駅より徒歩3分 |
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