紫式部「光る君へ」


末摘花
光源氏に関わった不美人の女性
源氏物語


編集:yoritomo-japan.com








 末摘花(すえつむはな)は、紫式部『源氏物語』の登場人物。

 光源氏に関わった女性の一人。

 父・常陸宮は常陸国の太守だった親王。

 父が健在の時は裕福な暮らしだったが、父を亡くした後は年老いた女房たちと困窮生活を送っていた。





 光源氏頭中将は競うようにこの姫君に文を送っていたが・・・

 光源氏の時代には廃れていた七絃琴を弾く古風な女性。

 服装は貧しげでセンスがない。

 そして、激しく雪が降った翌朝、初めて姫君の顔を見ると・・・

 座高が高く、

 鼻が高く長く赤く、

 顔が雪よりも青白く、

 額が広く、

 恐ろしく長い顔。

 鼻の先が赤らんでいるから「末摘花」(紅花)・・・


 醜い容貌の姫君だが、光源氏は自分以外の男には辛抱できないと考え、見捨てないことを決意する。



京都御苑テニスコート
リンクボタン末摘花邸
(京都御苑テニスコート)

 荒れ果てた末摘花邸は、京都御苑の南東角にあったらしい・・・





 その後・・・

 光源氏須磨・明石で蟄居の生活を送ることになり、忘れ去られた末摘花の生活は困窮を極めていく・・・

 数年後、都に帰った光源氏は、花散里を訪ねる道すがらで末摘花を思い出し、屋敷に立ち寄ると、昔の面影も留めない荒れ果てた光景を目にする。

 そして、光源氏を信じて待ち続けていた末摘花を見過ごしにはできず、再び援助を開始。

 後に、完成した二条東院に引き取った。



二条院候補地(夷川公園)
リンクボタン二条院

 二条院は、光源氏の母・桐壺更衣の里邸だったところで、中京区東夷川町の夷川公園あたりが候補地とされている。

 光源氏は、花散里を西の対に、末摘花と空蝉を北の対へ住まわた。










紫式部


紫式部と越前国


源氏物語 光源氏


紫式部の京都 平安宮~源氏物語ゆかりの地~


琵琶湖で紫式部・源氏物語 源氏物語~須磨・明石~


宇治十帖~紫式部『源氏物語』~ 源融・藤原実方ゆかりの陸奥国


紫式部年表



藤原道長


藤原彰子



紫式部・源氏物語・光源氏ゆかりの地めぐり~光る君へ~



葵祭

祇園祭

時代祭




紫式部・源氏物語・光る君へ
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。