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「善光寺前立本尊御開帳」は、数え年で七年に一度、秘仏本尊の身代わりである「前立本尊」を本堂に迎えて行われる盛儀。 「前立本尊」は、鎌倉時代に造立されたもので重要文化財。 普段は宝庫に安置されているが、七年に一度の開帳の時だけ特別にその姿を拝むことできる。 |
回向柱受入式 3月27日(日) 遷座式 4月2日(土) 開闢大法要 4月3日(日) 中日庭儀大法要(浄土宗) 4月23日(土) 中日庭儀大法要(天台宗) 5月7日(土) 結願大法要 6月29日(水) 還座式 6月30日(木) |
※ | 上の画像は2021年7月に発表されたポスター。 開催期間が5月29日までとなっているが、6月29日の誤りかと・・・ |
回向柱は、御開帳期間中に本堂前に立てられる高さ約10mの柱。 前立本尊の手と「善の綱」によって結ばれるため、前立本尊に触るのと同じ御利益あるといわれている。 |
昔、信濃国の小諸に強欲で信心のない婆さんが住んでいた。 ある時、婆さんが川で白い布をされしていると、いつのまにか大きな黒い牛がやってきて、さらしてあった白い布を角にひっかけて走り出して行ってしまった。 婆さんは布を取り戻そうと牛を追いかけて何里も走った。 やがて牛は善光寺に辿り着き、如来堂の中へ入っていった。 婆さんも如来堂の中に入っていくが牛の姿はなかった。 一日中牛を追ってきた婆さんは仕方なく如来堂に泊まることとしたが、夢の中に黒い牛が現れた。 婆さんが目を覚ますと白い布が観音様の首にかけられていた。 驚いた婆さんは生まれて初めて仏様に手を合わせて祈ったのだという。 それ以来婆さんは、善光寺を厚く信仰したのだという。 七年に一度の前立本尊御開帳の際に奉納される回向柱は、牛に引かれて善光寺まで運ばれる。 |
信州善光寺の前立本尊御開帳に合わせて、 長野県飯田市の善光寺(元善光寺) 山梨県甲府市の善光寺(甲斐善光寺) 愛知県稲沢市の善光寺(祖父江善光寺東海別院) 岐阜県関市の善光寺(関善光寺) 岐阜県岐阜市の善光寺(岐阜善光寺) でも同時に御開帳が行われる。 |
甲斐善光寺は、1558年(永禄元年)、川中島の戦いによる信濃善光寺の焼失をおそれた武田信玄が本尊善光寺如来をはじめとする寺宝を山梨郡板垣郷に移したことに始まる。 木造源頼朝坐像・木造源実朝坐像は、信濃善光寺にあったもので、いずれも我が国最古の肖像。 |
甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信が北信濃の支配権を巡って繰り広げられた川中島の戦い。 第4次川中島の戦いの際に武田信玄が本陣を敷いた場所が川中島古戦場(八幡原)。 |
信濃善光寺の本尊「一光三尊阿弥陀如来像」は、三国渡来の絶対秘仏で、日本最古の仏像。 鎌倉時代には源頼朝も参詣したと伝えられている。 |
長野県長野市元善町491 JR長野駅からバス「善光寺大門」下車。 善光寺大門から本堂まで徒歩15分。 |
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