鎌倉手帳(寺社散策)

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宝 善 院
=二つの山号寺号をもつ=

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宝善院


 宝善院(真言宗大覚寺派)は、加持山霊山寺・泰澄山瑠璃光寺という2つの山号寺号をもつ寺院。

 開山の泰澄は、「越の大徳」(越前(福井)・越中(富山)・越後(新潟)で並ぶ者のいないほどの徳の高い僧)と呼ばれていた。加賀の白山を開いた人物。

 江戸時代には、この寺の僧が龍口明神社の別当に任じられたこともある。

 村人の信仰を集め栄えたが、明治の神仏分離によって、静かな寺となった。


開山 泰澄
本尊 薬師如来


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宝善院薬医門
薬医門


宝善院弘法大師
弘法大師像



 開山の泰澄は、信仰していた十一面観音像をこの地に祀った。

 それが宝善院のはじまりだと伝えられている。

 創建は天平神護年間(765年〜767年)とされている。

 その昔は、青蓮寺の四月の法要には、宝善院の前を通るのが本道であるとされていたという。



宝善院大師堂
大師堂


宝善院観音堂
観音堂





〜腰越の観音堂の十一面観音〜

 腰越小学校の南東には、明治のはじめ頃まで、十一面観音を安置した観音堂があった。

 現在は庚申塔が置かれている。

 昔、木挽(こびき)の夢枕に観音堂の観音さまが現れ「だれも供養してくれない」ことを告げたという。

 木挽は、宝善院の住職と相談して盛大な法要を行い、宝善院に移したのだと伝えられている。


腰越の庚申塔
観音堂跡の庚申塔



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宝善院観音
宝善院

鎌倉市腰越5−13−17
0467(31)8010

江ノ電「腰越駅」より徒歩8分


江ノ電で鎌倉



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