|
鳥羽院は、那須野の九尾狐の退治を三浦大介義明と上総介広常に命じた。 この狐は、玉藻前(たまものまえ)に化けて鳥羽院をたぶらかし、正体を見破られて逃げ去ったとのだという。 退治に向かった2人は、初めは狐の術にはまってしまうが、義明の矢が命中し、広常が刀でとどめを刺した。 しかし、狐はその後巨大な石と化し、近づく人や鳥獣がみな死んでしまったため、殺生石と名付けられ恐れられた。 のちに、源翁禅師が持っていた杖でその石を叩くと、石は粉々になり狐の霊が成仏したそうである。 源翁禅師(げんのうぜんじ)の持っていた杖が、「かなづち」のような形をしていたので、「かなづち」の別名が「玄能(げんのう)」となったといわれる。 |
三浦義明 |
上総広常 |
京都の真如堂(真正極楽寺)には、玄翁(源翁)禅師が殺生石で刻んだという地蔵菩薩が置かれ、鎌倉地蔵と呼ばれている。 |
海蔵寺は、殺生石の伝説でも知られる心昭空外(源翁禅師)よって開かれた寺。 本尊の薬師如来は、鎌倉十三仏に数えられている。 |
鎌倉市扇ガ谷4−18−8 0467(22)3175 鎌倉駅西口より徒歩20分 |
大きい地図を見るには・・・ 右上のフルスクリーンをクリック。 |
|