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延福寺は、足利尊氏の異母兄高義が母契忍禅尼の供養のために建てた寺で、開山は足庵和尚と伝えられている。 一説には、高義の菩提を弔うために建てられたとも(高義の法号は「延福寺殿」)。 浄妙寺境内の西北が延福寺のあったという場所。 1352年(文和元年・正平7年)2月26日、足利尊氏によって幽閉されていた足利直義(高義・尊氏の弟)は延福寺で病死したと伝えられている。 尊氏に毒殺されたとの説もある(参考:観応の擾乱)。 |
延福寺跡といわれる場所には足利氏一族を葬ったと考えられるやぐらがあって、その一つが足利直義の墓と伝えられている。 |
高義・尊氏・直義の父は足利貞氏。 高義の母は金沢顕時(参考:称名寺)の娘で、高義が貞氏の嫡子だったという説がある。 この説では、尊氏や直義の母清子(上杉家の娘)は、側室であったという考え方になる。 どちらが正室でどちらが側室かは不明だが、高義が早世したため、尊氏が足利氏の棟梁となり、のちに室町幕府を開いたと考えるのが妥当なのだろうか・・・。 |
かつて、浄妙寺の境内には直義の菩提所大休寺もあった。 熊野神社付近に直義邸があったのだと伝えられている。 |
浄妙寺は、足利氏の菩提寺として創建された。 室町時代には隣接地に鎌倉公方屋敷が構えられ、鎌倉五山に列せられるほど栄えた。 |
鎌倉市浄明寺3−8−31 0467(22)2818 鎌倉駅から 金沢八景・大刀洗行・ハイランド循環バス 「浄明寺」下車徒歩1分 |
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