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本殿金堂から奥の院参道を上るとやがて鞍馬寺の博物館「霊宝殿」。 1階は、鞍馬山の動植物に関する展示(鞍馬山自然博物苑)。 2階は、寺宝展示室と与謝野記念室(与謝野鉄幹・晶子の遺品等を展示)。 3階は、仏像奉安室。 国宝の木造毘沙門天立像、木造吉祥天立像、木造善膩師童子(ぜんにしどうじ)立像をはじめとする仏像を展示。 鞍馬寺の本尊は、霊宝殿に安置されている毘沙門天の三尊像であったとする説や、同じく霊宝殿安置の兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん・重文)の姿に近いものではなかったかとする説がある。 |
鞍馬弘教を開いた信楽香雲は与謝野門下の歌人だったという(鞍馬寺は、1949年(昭和24年)、天台宗から独立し鞍馬弘教総本山となっている。)。 霊宝殿の前には与謝野鉄幹・晶子の歌碑が建てられ、晶子の書斎が移築されている。 |
何となく君にまたたるるここちしていでし花野の夕月夜かな (晶子) 遮那王が背くらべ石を山に見てわが心なほ明日を待つかな (寛) |
冬柏亭(とうはくてい)は、東京の与謝野邸にあった与謝野晶子の書斎を移築したもの。 |
鞍馬寺は、鑑真の高弟鑑禎(がんてい)が毘沙門天を祀ったことに始まる。 幼少期に鞍馬寺に預けられ、奥州平泉の衣川館で最期を遂げた源義経の魂は、鞍馬寺に帰ったとされ、遮那王尊として祀られている。 |
京都市左京区鞍馬本町1074 叡山電車「鞍馬駅」下車徒歩5分 |
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