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建仁寺の開山栄西は、宋から茶の種を持ち帰り、それを筑前の霊仙寺に播いて茶を栽培した。 これが「岩上茶」の起こりとなったと伝えられている。 栄西から茶の種を譲り受けた高山寺の明恵は、宇治で茶の栽培を行った。 これが「宇治茶」のはじまりとなった。 また、京都東福寺の開山となった円爾は、宋から持ち帰った種を駿河に普及させ、静岡茶の起こりとなった。 円爾は栄西の高弟退耕行勇を師としていた。 茶碑の後方にあるのは、栄西の茶の招来800年を記念して1991年(平成3年)に植樹された覆い下栽培の茶園。 |
栄西の著した『喫茶養生記』は、我が国最古の茶書。 上巻・下巻からなり、上巻には茶の効用が、下巻には桑の効用が書かれている。 この中で「茶は養生の仙薬、延齢の妙術」と説かれている。 |
喫茶養生記 |
桑の碑 桑は諸病に効く妙薬 |
高山寺 |
萬福寺 |
栂尾の高山寺山内には日本最古の茶園がある。 宇治の萬福寺の辺りは、明恵が高山寺の茶を移植した場所。 萬福寺の総門前には駒蹄影園址碑(宇治に茶の木を移植したことを刻んだ碑)が建てられている。 |
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建仁寺は、1202年(建仁2年)、鎌倉幕府二代将軍の源頼家が創建。 開山には、我が国臨済宗開祖の栄西。 京都五山第三位の格式を誇った寺。 |
京都市東山区小松町584 JR京都駅から市内循環バス 「東山安井」下車徒歩5分 |
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