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保昌山(ほうしょうやま)は、祇園祭の先祭に巡行する舁山の一つ。 御神体は、丹後守・平井(藤原)保昌(やすまさ)。 緋縅の鎧に太刀をつけ、紅梅を捧げる姿で、保昌と和泉式部の恋にまつわる伝説がテーマとなっています。 |
和泉式部に恋をした平井保昌。 式部は保昌の本気度を試すため 「私と結婚したいのなら紫宸殿の梅の枝を持ってくるように」 と望む。 保昌は警護の北面の武士に矢を射かけられながらも梅の枝を持って帰ってきた。 そして、二人は結婚することに・・・ |
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保昌山の山鉾町は、京都市下京区東洞院通高辻下る燈籠町にあります。 平井保昌と和泉式部の伝説から、以前は「花盗人山」と呼ばれていました。 恋物語をテーマにしているので「縁結びの神」として信仰されているようです。 和泉式部は、一条天皇の中宮・藤原彰子に仕えた歌人。 紫式部と同僚女房でした。 平井保昌は武勇で知られ、源頼信・平維衡・平致頼とともに藤原道長の四天王と称されました。 二人は、1013年(長和2年)頃に結婚し、任国の丹後に下っています。 参考までに、保昌の弟藤原保輔は盗賊だったようです。 |
「祇園祭」は、7月1日から1ヵ月にわたって行われる八坂神社の祭礼。 7月1日の「吉符入」からはじまり、31日の八坂神社境内摂社・疫神社の「夏越祭」で幕を閉じます。 上賀茂神社と下鴨神社の葵祭 ・ 平安神宮の時代祭とともに京都三大祭の一つ。 |
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