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元使塚は、元国(蒙古)の使者として日本に派遣され、龍ノ口で処刑された杜世忠ら5人の供養塚。 杜世忠らは、文永の役(蒙古襲来)があった翌年の1275年(建治元年)4月15日、日本に服属を求めるため長門国室津に上陸。 しかし、捕えられて太宰府に送られた後、8月になって関東に送られ、9月7日、八代執権北条時宗の命により龍ノ口で処刑された。 『北条九代記』によると、処刑の理由は・・・ 「ここ数年、我が国に使者を派遣して戦術の手段をめぐらしているようだが、今後はたとえ朝廷に貢物を差し上げる使者であっても生かして帰すべきではない」 というものだったという。 藤沢片瀬の常立寺には五基の五輪塔が建てられ、供養されたと伝えられている。 現在、常立寺境内にある「元使塚」(法華題目碑)は、1925年(大正14年)、時の住職によって建てられたもの。 |
五輪塔の「青い布」は、モンゴルで英雄を意味するもので、モンゴル人力士によって巻かれたもの。 |
藤沢片瀬の地は、鎌倉時代に処刑場があった場所。 杜世忠ら5人もこの刑場で処刑された。 |
北条時宗は、蒙古襲来(元寇)の危機に師である無学祖元のもとを訪れ、「莫妄想」(まくもうそう)という言葉を与えられ、蒙古襲来に立ち向かったい、1281年(弘安4年)に再び攻め寄せてきた蒙古軍を退かせた。 1282年(弘安5年)、時宗は、蒙古襲来の戦死者(敵味方なく)を供養するため、円覚寺を建立し無学祖元を開山に迎えている。 |
莫煩悩〜禅に求めた不動心:北条時宗と蒙古襲来〜 |
藤沢市片瀬3−14−3 江ノ電「江ノ島駅」より徒歩3分 湘南モノレール「湘南江ノ島駅」より徒歩1分 |
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