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忍野八海は、富士山の伏流水に水源を発する湧水池。 約20年の歳月をかけてろ過された富士の雪解水が湧水となり、8つの泉をつくり出した。 かつての忍野盆地には忍野湖がよこたわっていたが、富士山の噴火活動によって涸れてしまい、その結果残されたのが忍野八海。 江戸時代の富士信仰の古跡霊場(「富士山根元八湖霊場」)で、各池には八大龍王が祀られ、富士道者はこの湧水池で水垢離をして富士山に登ったのだという。 1934年(昭和9年)には国の天然記念物に指定され、2013年(平成25年)には世界文化遺産「富士山」の構成資産として登録されている。 |
富士講信者の間では、富士山麓の八つの湖沼(八海)には龍神が住むとされ、富士登山の際には「富士八海巡り」が行われていた。 その八海とは、仙瑞、山中湖、明見湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖、四尾連湖。 「忍野八海」という名称も「富士八海」に由来するもので、忍野八海は「元八海」と呼ばれていたという。 |
出口池 (一番霊場) |
お釜池 (二番霊場) |
底抜池 (三番霊場) |
銚子池 (四番霊場) |
湧池 (五番霊場) |
濁池 (六番霊場) |
鏡池 (七番霊場) |
菖蒲池 (八番霊場) |
山梨県南都留郡忍野村 富士急行線「富士山駅」からバス25分 |
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