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富士山本宮浅間大社所蔵の「絹本著色富士曼荼羅図」は、室町時代の作と考えられ、当時の富士信仰を探る上で重要な資料(国重文)。 図の下に駿河湾、三保の松原、清見寺と清見ヶ関、その上に富士山本宮浅間大社が描かれ、湧玉池では禊ぎをする道者の姿が見える。 さらに上には富士山興法寺、中宮八幡宮、御室大日堂、そして山腹には日輪と月輪、山頂には極楽浄土を表す仏が描かれている。 富士山は長く遙拝の対象とされてきたが、平安時代になると修験道の山となり、さらに室町時代には一般庶民の登山道も開かれ、登拝の山へと変化していったという。 |
※ | 富士山本宮浅間大社の本殿が一層造であることから、徳川家康が二層造の本殿を造営する前と考えられている。 |
富士山本宮浅間大社は源頼朝も崇敬した。 1193年(建久4年)に催された富士裾野の巻狩りでは流鏑馬を奉納したという。 |
本宮:静岡県富士宮市宮町1−1 奥宮:富士山頂上 JR身延線 富士宮駅から徒歩約10分 |
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