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いづかたの 雲路と聞かば 尋ねまし つらはなれたる 雁がゆくへを |
「亡き友がどの雲路を迷っているのかわかれば訪ねていくのに」 この歌は、遠いところへ行っていた人が亡くなったという悲しい知らせを帰ってきた親兄弟から聞いて詠んだもの。 亡くなったのは、紫式部が姉君と呼び、筑紫の肥前国に下向していた筑紫の君と考えられている。 |
姉を亡くした紫式部と妹を亡くした筑紫の君は、互いに亡くなった姉と妹のかわりになろうと誓いあった仲だった。 |
紫式部の歌~肥前へ旅立つ筑紫の君との贈答歌~ 紫式部の歌~越前へ下る紫式部と筑紫の君との贈答歌~ 紫式部の歌~摂津国から贈られてきた筑紫の君の歌~ 紫式部の歌~越前国で筑紫の君と贈答した歌~ |
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