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在原行平(ありわらのゆきひら)は、紫式部の『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルとされる平安時代前期の公卿。 行平は、文徳天皇のときに須磨に蟄居を余儀なくされたといわれ、須磨離宮公園の月見台は、行平が京を想いながら名月を愛でた場所なのだという。 須磨発祥という一絃琴(須磨琴)は、行平が寂しさを紛らわすために浜辺に流れ着いた木片から作ったと伝えられている。 |
須磨離宮公園は、月見山にあった皇室の別荘・武庫離宮の跡地に整備された公園。 園内の月見の松跡の碑が建てられている地は、月見台と呼ばれている。 須磨でわび住まいをしていた在原行平が、しばしば裏山で月見をしたことで月見の名所となった。 大阪湾を眺望できる景勝地。 |
武庫離宮が建てられた時、月見台には四阿舎(あずまや)が建てられていたが、太平洋戦争で焼けてしまったのだという。 傘亭は、焼け落ちた四阿舎を復元したもの。 |
松風村雨堂は、在原行平が都に帰った後、愛人だった松風と村雨が行平の無事を祈って建てた庵の跡。 |
多井畑厄除八幡宮は、在原行平や源義経が祈願したという社。 |
多井畑厄除八幡宮の西側には、松風と村雨の墓がある。 |
石山寺の「源氏の間」は、本堂の相の間にある部屋。 中秋の名月が琵琶湖に映る美しい景色を見た紫式部は・・・ この部屋で蟄居を余儀なくされた在原行平の須磨での日々を重ねあわせながら、「須磨」・「明石」の両巻から『源氏物語』を書き始めたのだという。 |
兵庫県神戸市須磨区東須磨1-1 山陽電車「月見山駅」または「須磨寺駅」から徒歩10分 |
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