安倍晴明の母・葛の葉は信太の森の白狐 |
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村上天皇の時代、摂津国に安倍保名(あべのやすな)という者が住んでいた。 保名が和泉国の信太大明神を参拝した時の事。 禊のために池のほとりに立っていると、白狐が逃げてきた。 保名は狩人に追われて傷ついていた白狐を逃がしてやるが、これに怒った狩人たちに痛めつけられて深い傷を負ってしまう。 苦しんでいる保名の所へやってきたのが葛の葉という若い女性。 葛の葉の介抱で保名の傷も癒え、やがて二人は夫婦となり、童子が誕生し、幸せに暮らしていたが・・・ それから6年後の秋の日、葛の葉は童子にしっぽを見られてしまう。 そして葛の葉は 「恋しくば 尋ねきてみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」 の歌を残して信太の森へ帰っていった・・・ 葛の葉が生んだ童子が、のちの安倍晴明なのだという。 |
安倍晴明は、花山天皇・一条天皇・藤原道長の信任を得た陰陽師。 晴明神社は、一条天皇が晴明の偉業を讃えるために、晴明の屋敷跡に創建。 |
晴明は、1005年(寛弘2年)9月26日に85歳で没したといわれ、嵯峨に葬られたのだと伝えられている。 墓所では、命日には嵯峨墓所祭が斎行されている。 |
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