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鎌倉海浜院は、1887年(明治20年)、長与専斎によって開院された我が国最初の海浜サナトリウム(結核療養所)。 皇族や華族、政財界らにの間に海水浴を取り入れた保養、療養の思想を浸透させる目的で創設されたが、2年程で経営は行き詰まり、ホテルとしての営業を開始した。 1889年(明治22年)には、横須賀線が開通し、ホテルには鎌倉を訪れる外国人達も逗留するようになる。 1899年(明治32年)には、皇女富美宮と泰宮の避寒用の御用邸が設けられるなど、鎌倉が別荘地として発展していく中で、宿泊者数も増加していったという。 1916年(大正5年)に鎌倉海浜ホテルに改称。 1945年(昭和20年)、失火のため焼失し、その後再建されることはなかった。 |
※ | 「ここに 鎌倉海浜院 鎌倉海浜ホテル ありき」の碑は、鎌倉同人会創立100周年を記念して建てられたもの。 |
※ | 夏目漱石の小説『こころ』に登場する由比ヶ浜のホテルが「鎌倉海浜ホテル」だという。 |
ロベルト・コッホはドイツの細菌学者。 1908年(明治41年)、弟子の北里柴三郎の案内で鎌倉を訪れ、鎌倉海浜ホテルに宿泊していたのだという。 稲村ヶ崎にロベルト・コッホ記念碑が建てられている。 |
1884年(明治17年)、医学者長与専斎によって「海水浴に最適の地」と称された由比ヶ浜。 海水浴場開場100年碑は、1884年(明治17年)から100年を記念して建てられた。 |
1919年(大正8年)、町制25周年の記念事業の一つとして、日本衛生行政の基礎を築き、鎌倉の発展に貢献した長与専斎の功績を長く伝えるために建てられたもの。 |
鎌倉海浜公園は、材木座から稲村ガ崎にかけての海岸線に 点在する3地区の公園。 |
由比ヶ浜は、鎌倉時代には前浜と呼ばれ、数々の歴史の舞台となった。 |
由比ヶ浜、材木座、坂ノ下、七里ヶ浜、腰越の5つの海岸。 |
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