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空也は、念仏を唱えながら諸国を行脚し、橋を架け、井戸を掘るなどの社会事業を行った僧。 鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らし、躍りながら念仏を唱える「踊躍念仏」(ゆやくねんぶつ)の祖といわれている。 六波羅蜜寺に伝わる「空也上人立像」は、疫病が蔓延していた京の街中を鉦(かね)を鳴らし、念仏を唱えながら悪疫退散を祈りつつ歩くさまを表現したもので、運慶の四男康勝の作(重要文化財)。 念仏を唱える空也の口から吐き出された六体の阿弥陀は、「南無阿弥陀仏」の六文字を表現しているとのだいう。 |
ひとたびも 南無阿弥陀仏と いふ人の はちすの上に のぼらぬはなし 空也 |
鎌倉時代に時宗を開いた一遍の「躍り念仏」は、尊敬する空也に倣ったものといわれている。 遊行寺は遊行四世の呑海が開いた時宗総本山。 |
化野念仏寺 |
神田明神 |
化野念仏寺の西院の河原は、空也の地蔵和讃にある嬰児が一つ二つと石を積み上げた「賽の河原」と同じように見えることから、その名が付いたのだという。 膏薬の辻子の神田明神は、空也が平将門の首を祀って供養したことに始まるといわれる。 |
六波羅蜜寺は、空也上人によって開かれた西光寺を前身としている寺。 平安時代後期には、平清盛をはじめとする平家一門の屋敷が建ち並んでいた。 |
京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町 京阪「清水五条駅」から徒歩5分 JR京都駅から市内循環バス「清水道」下車徒歩5分。 |
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