|
古くより、「姿(形)の平等院」、「声の園城寺」、「銘の神護寺」、「勢の東大寺」と称されている名鐘。 |
平等院の鐘は、全面に天人、獅子、唐草文様などの繊細な浮き彫りを施した鐘(国宝)。 鳳凰堂(阿弥陀堂)が建立された1053年(天喜元年)頃の鋳造と考えられている。 ※現在、鐘楼に吊されている鐘は、寸分違わぬ姿で復元されたもの。 |
園城寺の鐘は「龍神伝説」が残されたもので、近江八景の「三井の晩鐘」として知られている。 1602年(慶長7年)の鋳造。 |
神護寺の鐘は、序、銘、書のいずれも当代一流の者によることから「三絶の鐘」と称された。 875年(貞観17年)に鋳造(国宝)。 |
東大寺の鐘は、752年(天平勝宝4年)に製作されたもので、中世以前の梵鐘としては最大(国宝)。 知恩院の鐘、方広寺の鐘とともに三大梵鐘に数えられている。 |
|