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源実朝の『金槐和歌集』に載せられた「時によりすぐれば民の嘆きなり八大龍王雨やめたまへ」 。 この歌の前書きには、 建暦元年7月、洪水が頻繁に起こり、民が嘆き悲しんでいることを思って、ひとり本尊に向かって祈念したとある。 斉藤茂吉の「金槐集私鈔」によると・・・ 実朝が祈念したのは大山の阿夫利神社。 かつて阿夫利神社には八大龍王社があって、現在、大山寺にある倶利伽羅堂(龍神堂)がそれといわれている。 もとは二重滝の傍にあったが、明治の神仏分離により現在地に移転された。 |
大山は「あめふり山」とも呼ばれ、古来より雨乞いの対象。 阿夫利神社は、山野の幸をつかさどる水の神・山の神として信仰されてきた。 |
大山寺は、755年(天平勝宝7年)、東大寺を開いた良弁によって開かれた。 源頼朝も崇敬し、鎌倉胡桃ヶ谷大楽寺の願行は、江ノ島に参籠して「鉄造不動明王」と「こんから童子」、「せいたか童子」を鋳造した。 |
神奈川県伊勢原市大山724 0463−95−2011 小田急線伊勢原駅よりバス→大山ケーブル駅バス停→徒歩15分→大山ケーブル駅→大山寺駅→へ徒歩5分 |
源頼朝ゆかりの大山寺・日向薬師・飯山観音を巡る |
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