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大同年間(806〜810年)の創建といわれ、品川でもっとも古い寺。 開山は弘法大師。真言宗醍醐派。 本尊の水月観音は、弘法大師空海から品河氏が授けられたものと伝えられ、上杉禅秀の乱で品河一族が滅ぶと草堂に安置されていた。 1457年(長禄元年)、品川に勢力を伸ばした太田道灌は、自ら築いた江戸城に移るときに伽藍を建立し大円寺と称した。 その後、荒廃した寺を1652年(承応元年)、弘尊が再興し品川寺(ほんせんじ)となった。 |
1657年(明暦3年)、徳川家康、秀忠、家光の三代の菩提を弔うために鋳造されたもので、四代家綱によって寄進された。 六体の観音像が浮彫りにされたもので、「世にもまれなる梵鐘」とされた名鐘。 国の重要美術品。 |
※ | 明治維新後、寺は荒廃し梵鐘も海外に搬出されたが、ジュネーブのアリアナ美術館にあることが確認され、1930年(昭和5年)に返還された。 |
1708年(宝永5年)、深川の僧地蔵坊正元の発願で鋳造された高さ2.75メートルの青銅製の地蔵菩薩坐像。 地蔵菩薩坐像は江戸に出入りする六つの入口に一体ずつ安置され、「江戸六地蔵」と称された。 東京都の有形文化財に指定されている。 |
第一番 | 品川寺(品川) |
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第二番 | 東禅寺(浅草) |
第三番 | 太宗寺(新宿) |
第四番 | 真性寺(巣鴨) |
第五番 | 霊巌寺(深川) |
第六番 | 永代寺(深川) |
※永代寺は廃寺になっているので、地蔵菩薩像は浄明院(上野)に造立されている。 |
東京都品川区南品川3−5−17 京急「青物横丁駅」から徒歩 |
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