|
板橋地蔵尊は、小田原市板橋の旧東海道沿いにある宗福院地蔵堂に安置されている延命子育地蔵菩薩。 弘法大師の作と伝えられています。 1月と8月の23、24日が大祭。 旧東海道には200店もの露店が並び賑わいます。 この地方では、新仏が出たときは3年間続けて板橋地蔵尊に参詣する慣習があるといい、大祭の日に詣でると、亡くなった身内の人と瓜二つの顔の人に会えるといわれています。 |
23日 8:00〜20:00 24日 8:00〜15:00(露店なし) |
地蔵堂は、1569年(永禄12年)に箱根湯本から移され、1598年(慶長3年)に宗福院が創建されたのだといいます。 現在の地蔵堂は、黄檗宗慈眼寺の仏殿が移築されたもので黄檗宗仏殿の特徴が表れた建物(参考:京都宇治・萬福寺)。 1715年(正徳5年)の建立と考えられています。 |
かつての箱根には金銀の地蔵尊が祀られていたそうです。 金が日金山、銀が白銀山。 板橋地蔵尊は白銀山に祀られていた地蔵尊と伝えられているようです。 参考までに・・・ 日金山の地蔵尊は源頼朝が信仰し、模刻像を造立して鎌倉に祀りました。 頼朝と箱根とは深い関係にあります。 もしかしたら、板橋地蔵尊も頼朝が信仰した地蔵尊だったのかもしれません。 |
地蔵堂の右側に安置されている大黒天像は、1923年(大正12年)に起こった関東大震災の翌年に造られた「福興大黒尊天像」。 城山の樹齢1500年ともいわるクスノキを立木のまま、約6メートルの高さに彫られたもので、「福興大国神」と呼ばれていました。 しかし、震災の復興を願って造られた尊像も次第に寂れ、戦時中には木から切り落とされ、別の場所に安置されていたのだそうです。 1972年(昭和52年)に宗福院地蔵堂に移され、福興大黒尊天像と名付けられ現在に至っています。 「福興」は、震災の復興と福徳招来を合わせた名称のようです。 |
頭盧(びんづる)尊者は、釈迦の弟子で十六羅漢の一人で、身体の悪いところ撫でると良くなるといわれています。 大祭期間中のみ置かれています。 |
小田原市板橋566 箱根登山鉄道「箱根板橋」駅から徒歩10分 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
|