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暮れぬ間の 身をば思はで 人の世の あはれを知るぞ かつはかなしき |
たれか世に ながらへて見む 書きとめし 跡は消えせぬ 形見なれども |
「明日のことがわからない我が身のことを考えずに、一方で人の命のはかなさを知ることは悲しいことです」 「書きとめた筆跡は形見だけど、誰が後世に長らえて見てくれるというのか」 この歌は、小少将の君が生前に書いた手紙を見つけた紫式部が加賀少納言のもとに贈ったときに詠んだもの。 二番目の歌は紫式部の辞世とも。 |
亡き人を しのぶることも いつまでぞ 今日のあはれは 明日のわが身を |
「亡くなった人を懐かしく思うのはいつまでなのでしょう。今日の無常は明日は我が身に・・・」 加賀少納言の返歌。 |
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