泉涌寺の仏殿～京都～

仏　殿
京都：泉涌寺

編集：

　泉涌寺の仏殿は、１６６８年（寛文８年）、徳川家綱によって再建された（重要文化財）。

　創建当初の仏殿は、応仁の乱の兵火で焼失している。
　
　本尊は、運慶作と伝わる釈迦・阿弥陀・弥勒の三世仏。

　天井の龍の図と本尊背後の白衣（びゃくえ）観音図は狩野探幽の筆による。

　堂内の左右奥には、祖師堂と土地堂（つちどう）が配されているが、これは中国の宋風の様式。

三世仏

　三世とは、過去（釈迦）、現在（阿弥陀）、未来（弥勒）のことで、三世にわたって平和と幸福を祈るための仏像。

　参考までに、鎌倉の浄智寺の三世仏は釈迦は現在仏として祀られている。

大涅槃図

　毎年３月１４日から16日の涅槃会に掲げられる涅槃図は、国内最大級の巨幅。

　縦１６m　横８m。

　江戸時代中期に、浄土宗の僧で報恩寺１５代住職を勤めた明誉古?（みょうよこかん）が描いたもの。

　本当は、奈良の東大寺に奉納される予定だったのだとか・・・。

　東福寺の涅槃図、本法寺の涅槃図とともに京都三大涅槃図の一つに数えられている。

2024大涅槃図特別公開

３月８日（金）から３月１７日（日）

泉涌寺

　泉涌寺は皇室の菩提所として、天台・浄土・律・禅兼学の道場として栄えた。
　御寺の名で知られている。

京都市東山区泉涌寺山内町２７

JR奈良線「東福寺」駅から徒歩
総門まで１５分、大門まで２０分

洛南エリアの寺社・史跡

大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。