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頭痛に悩まされていた後白河上皇。 参詣した熊野権現から洛陽因幡堂の薬師如来に祈るようお告げを受けたので、因幡堂を参詣すると・・・ 「上皇の前世は熊野の蓮華坊という僧侶である。 しかし、蓮華坊の髑髏が岩田川の底にあって、その目穴から柳が生え、風が吹くと髑髏が動くから頭が痛むのだ」 と告げられた。 そこで、岩田川から髑髏を見つけ出し、三十三間堂の千手観音の中に納め、柳の木を梁に使ったところ、上皇の頭痛は治ったという。 「蓮華王院」は、その名を蓮華坊からとったものと伝えられ、以後、「頭痛封じの寺」として崇敬を受けるようになった。 「頭痛山平癒寺」とも称されたという。 |
因幡薬師(平等寺)は、一条天皇をはじめとする歴代天皇に信仰された薬師如来の霊場。 |
花山天皇も頭痛に悩まされていたが、安倍晴明の占いにより前世の髑髏を見つけ出したのだとか。 |
花山天皇の頭痛を治した安倍晴明〜髑髏の伝説:古事談〜 |
三十三間堂は、後白河上皇が院御所法住寺殿内に創建した蓮華王院の本堂。 堂内には、本尊の千手観音坐像をはじめ、1001体の千手観音立像、風神・雷神像、二十八部衆立像などが安置されている。 |
京都市東山区三十三間堂廻町657 JR京都駅から市内循環バス 「博物館三十三間堂前」下車すぐ。 |
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