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園城寺の金堂

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園城寺金堂


 園城寺(三井寺)の本尊・弥勒菩薩を安置する堂。

 本尊の他、推古天皇・聖武天皇・陽成天皇・藤原鎌足・藤原道長・行基が奉納した弥勒菩薩も祀られている。

 現在の建物は、豊臣秀吉の正室北政所(高台院)が、1599年(慶長4年)に再建。

 内部は外陣・中陣・後陣に別れ、中陣の内陣は土間で、伝統的な天台系本堂の形式なのだとか・・・。



金銅藤原道長経筒〜御嶽詣と弥勒信仰と道長の願文〜





〜三国伝来の弥勒菩薩〜

 本尊の弥勒菩薩は絶対秘仏。

 天武天皇から賜ったものと伝えられ、三国伝来の霊仏ともいわれている。

 伝説によると・・・

 中国天台宗の高祖慧思禅師が修行中に現れた弥勒仏が自らの分身として残していったという三寸二分の霊仏で、 常に光を放ち全身が温かく 「生けるがごとし」であったとのだという。

 その後、百済に伝えられた霊仏が用明天皇の時に日本に渡来したのだとか。


リンクボタン智証大師と教待和尚の説話





〜豊臣秀吉と園城寺〜

 1595年(文禄4年)、豊臣秀吉は園城寺の寺領を没収し、廃寺を命じた(闕所)。

 その理由は諸説あって定かではないが、この事件によって園城寺の本尊をはじめとする宝物は他所に移され、金堂をはじめとする堂宇も移築させられたのだという。

 金堂は比叡山に移築され、延暦寺転法輪堂(釈迦堂)として現存している。

 その後、1598年(慶長3年)、死が間近にした秀吉は、園城寺の再興を許可。

 現在の園城寺の寺観は、この再興事業の頃に整えられたものなのだという。


(参考)
延暦寺釈迦堂
リンクボタン延暦寺釈迦堂





園城寺無名指灯籠
無名指灯籠

 大化の改新で蘇我氏を滅ぼした天智天皇が、その罪障消滅のため、自らの左薬指をこの灯籠の台座下に納めたのだと伝えられている。









園城寺
リンクボタン園城寺

 園城寺(三井寺)は、天台寺門宗の総本山。
 日本三不動の一つ黄不動、三井の晩鐘三井の霊水で知られる。


滋賀県大津市園城寺町246

京阪電鉄石山坂本線三井寺駅より徒歩10分
別所駅より徒歩12分
JR西日本東海道本線(琵琶湖線)大津駅より
京阪バス三井寺バス停下車
JR西日本湖西線大津京駅より京阪バス三井寺バス停下車



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