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南禅寺の方丈は、大方丈とその背後に接続する小方丈からなる建物(国宝)。 大方丈は、1611年(慶長16年)の御所建て替えの際、後陽成天皇より、天正年間(1573〜92年)に建築された旧御所の建物が下賜された。 寺伝では旧御所の清涼殿が移築されたとされているが、女院御所の対面御殿だとする説もある。 内仏の聖観音菩薩立像は重要文化財(宝物殿に収蔵)。 内部の障壁画は、狩野派の絵師によるもので124面が重要文化財に指定されている。 小方丈は、寛永年間(1624〜44年)に建築された伏見城の小書院を移築したもの。 内部の障壁画は、狩野探幽の作と伝えられ、40面が重要文化財に指定されている。 特に「水呑みの虎」は名高い。 |
大方丈庭園は小堀遠州作と伝えられる枯山水庭園で、江戸時代初期の代表的な庭園(国の名勝)。 俗に「虎の子渡しの庭」と呼ばれている。 |
小方丈前の「心」字形に庭石が配された枯山水の石庭。 1966年(昭和41年)に当時の管長が「心を表現せよ」と指示指導して作庭された。 解脱した心の庭。 |
天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六つの世界を生まれ変わり続けるという「六道輪廻」の戒めの庭。 |
大方丈広縁の欄間の彫刻は、左甚五郎作と伝わるもの。 |
南禅寺は、京都五山・鎌倉五山の上に置かれ、禅寺最高の格式を誇った。 |
京都市左京区南禅寺福地町 地下鉄東西線「蹴上駅」下車 徒歩10分 市バス「東天王町」下車 または 「南禅寺・永観堂道」下車 徒歩10分 |
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