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梛神社(なぎじんじゃ)は、869年(貞観11年)、京都に疫病が流行した際、播磨国の広峰神社から牛頭天王(素戔鳴尊)の神霊を勧請して鎮疫祭を行ったことに始まる。 その際、牛頭天王の分霊をのせた神輿を梛の林中に置いて祀ったのだという。 後に神霊を八坂に遷祀(現在の八坂神社)。 その際、花飾りの風流傘を立て、鉾を振って、楽を奏しながら神輿を八坂に送ったのだと伝えられ、これが祇園会(祇園祭)の起源となったのだという。 そのため梛神社は元祇園社と呼ばれている。 祇園祭の山鉾巡行の際には、境内に置かれた御供石の上に神饌を置いて神に供える習わしになっているのだという。 |
素戔嗚尊 (すさのおのみこと ) |
宇賀御魂命(うがのみたまのかみ) 伊弉冉命 (いざなみのみこと) 誉田別尊(ほむたわけのみこと) |
梛神社の横にある隼神社(はやぶさじんじゃ)は、延喜式内社。 退位した天皇の御所だった朱雀院に勧請された社と考えられている。 1918年(大正7年)に蛸薬師坊城から遷祀された。 主祭神は、建甕槌神(たけみかづちのかみ)とされているが、実際には隼を祀っているのだとか・・・ |
八坂神社は「祇園さん」と親しまれている社。 社伝によると、創建は656年(斉明天皇2年)。 |
祇園祭は八坂神社の祭礼。 869年(貞観11年)6月14日、人々は神泉苑に当時の国の数である「66」の矛を立て、神輿3基を送って、牛頭天王(祇園神)を祀る御霊会を執り行ったことに始まると伝えられている。 |
梛神社と八坂神社に伝わる話は少し異なるようだが、異説というものは多く存在するもの。 いずれにしても、疫病を鎮めるために創建された社であることは間違いない・・・ |
京都市中京区壬生梛ノ宮町18-2 阪急電鉄京都本線「大宮駅 」・ 京福電気鉄道嵐山本線「四条大宮駅」から徒歩5分 |
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