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貴船神社の結社(ゆいのやしろ)は、本宮と奥宮の中間にあることから中宮とも呼ばれる。 祭神は、縁結びの神として信仰される磐長姫命(いわながひめのみこと)。 伝説によると、天照大神の孫にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と、磐長姫命の妹・木花開耶姫(このはなさくやひめ)が結婚する際、父の大山祇命(おおやまつみ)は姉の磐長姫命も差し出したが、瓊瓊杵尊は木花開耶姫だけを受け入れた。 それを恥じた磐長姫命は、「縁結びの神」として良縁を授けるために、貴船の地に鎮まったのだという。 |
1996年(平成8年)に造園業者・久保篤三氏より奉納された自然石。貴船山中で出土したものだという。 祭神の磐長姫命の御料船として奉納されたもの。 |
夫との仲がうまくいかなくなって貴船神社を参詣した和泉式部は、貴船川に浮かぶ蛍を観て、自分の心情を 「ものおもへば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂かとぞみる」 という歌に託して祈願した。 すると、 「おく山にたぎりて落つる滝つ瀬の玉ちるばかりものな思ひそ」 という返歌が聞こえ、やがて願いが叶えられ夫婦仲が円満になったという。 夫とは、藤原道長の四天王の一人・平井(藤原)保昌。 保昌には、和泉式部と結婚するため、紫宸殿の梅の枝を持ってきたという伝説が残されている。 |
和泉式部に恋した平井保昌の伝説〜祇園祭・保昌山〜 |
奥宮への参道に架かるのは思ひ川橋。 下を流れる思ひ川は、御物忌川と呼ばれていたが、和泉式部が夫との仲を祈願したことから、いつしか「思ひ川」と呼ばれるようになったのだとか。 |
ホトトギス同人・松尾巌の句碑。 もとは本宮石段の上り口にあった。 「貴船より奥に人住む葛の花」 |
京都市左京区鞍馬貴船町180 叡山電鉄「貴船口駅」から徒歩30分 京都バス「貴船」から徒歩8分 |
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